或る夜の仮初め

アルカリ

「美人じゃないけどかわいい」って、なんだろう。

 

わかりやすく美人なひとが好きです。

 

 

目がぱっちり二重で、

身体が華奢で、小顔で、

街を歩いているだけで二度見、三度見されるような。

 

趣味のひとつがSNSでの美人探しなんですが、

そういう目を惹く美人さんの内面が

意外と脆弱というか、

メンヘラ気味(笑)だったりすると

よけいに親近感がわいてしまいます。

 

 

 

そういうのを堪能した後で

ふと自分の他撮り写真を見ると、

友達と会ったりしてやっとこさ回復した

健全なメンタルが、また急降下する。

 

「うわ、ブサ……整形したい」

 

以下、無限ループ。

 

 

でも冷静に考えてみるとね、

友達のことはそんな目で見てないんですよ。

そもそも違う人間だし。

そりゃあ不潔だったりしたら、

ちょっとな……と思うだろうけど。

顔つきあわせるたびに

「うわこいつブッサ」なんて思わない。

 

 

じゃあどうして自分のことは

美人と比較して首を絞めてしまうのか?

 

 

やっぱり、自分が苦しい想いをしてきて

「美人だったらこんな目に遭わなかっただろうに」

って浅慮ながら思ってしまったり

 

 

自分じゃ到底及ばない領域に

目をかけられて連れてってもらえてることへの

羨ましさ?

 

 

宇垣美里アナが「私には私の地獄がある」って発言してて

それに対して「美人が何を言っているの」って

反応しちゃうのって、やりがちだけど、

相手をはじめから突き放して理解しようとしないから

本当にひどい行為だと思うんですよ。

 

 

だってそれを許したら、

逆もあり得るわけじゃないですか。

「ブスは黙ってろよ」って、

自分で自分に呪いをかけ直してる。

 

 

美人だろうが美人じゃなかろうが、

人にはそれぞれ地獄があって、

それを理解しようと努められる相手のことは

「かわいいな」って思えるんじゃないかな。

 

 

それがきっと、

「美人じゃないけど、なんかかわいい」

ってことなんだよ。

 

 

そういえば、なんの雑誌か失念してしまったんですが

マリウス葉さんがグループメンバーの容姿について、

「誰のどの部分が好みですか?」

みたいな質問をされたときに、

(全部あいまいでごめんね)

他のメンバーが

「誰々のここが魅力的!」って

ワイワイしてるなかで、

「みんな個性があって素敵だよね」みたいな

回答をしていて感動した記憶があります。

 

なんの雑誌だったかなー。

彼のこういう価値観はどこで形成されたものなんだろうね。

 

 

ひとの容姿を安易に言及しないようにしたいです。

 

 

おわり。